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2013年4月

高齢者疑似体験 

特殊メガネやヘッドホンなどで

 スーパーのレジで高齢者が支払いで苦労する場面を見ます。それは身体機能の低下が理由です。「かがわ健康福祉機構」(高松市)では、「耳がとおい」「目がうすい」などと言われる80歳以上の高齢者の平均的な身体機能が体験できます(写真)。
 
 
【高齢者疑似体験の内容】
白内障体験
特殊なゴーグル(メガネ)をかけ、周囲が見えにくい老人性白内障特有の視野狭窄(しやきょうさく)状態を体験します。
難聴体験
ヘッドホンで「耳がとおい」という老人性難聴を体験します。
前かがみ姿勢体験
加重チョッキを着用、ポケットに錘(おもり)を入れて腰がかがみにくい状態を体験します。
つかみにくさの体験
手袋を着用して指の感覚や握力が低下して物がつかみにくい状態を体験します。
すり足体験
サポーターを足に巻きつけて、つま先が上がりにくい「すり足」状態を体験します。
疑似体験によって高齢者にどんな配慮をしたらよいか気づきます。なお、同機構の体験プログラムでは最新の介護機器の見学や体験もできます。

【高齢者の身体機能】(個人差があります)

80歳を過ぎると9割近くが白内障になります。さらに視力だけでなく、明るさ感も衰えます。60歳の場合、20歳の人より約3倍明るくする必要があります。
特にカ行・サ行・タ行・ハ行の発音が聞き取りにくくなります。
筋肉など
筋肉は20歳代の4分の1に落ち、関節の動く範囲も低下します。立ち上がったりしゃがんだりするのが困難になります。
感覚
指先の動きが低下して細かな作業に時間がかかります。感覚が鈍くなってやけどすることもあります。体温管理がうまくできなくなると風邪をひきやすくなります。
■問い合わせ かがわ健康福祉機構 長寿社会(087‐835‐3152)
特定非営利活動法人香川人権研究所
〒763-0092
香川県丸亀市川西町南715-1
TEL.0877-58-6868
FAX.0877-28-1011
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