2013年11月
「第8回人権研修ツアー」(主催・香川人権研究所)が9月12、13日にかけて実施され、31名が参加した。(報告書ご希望の方はご連絡ください)
部落の伝統工芸 竹細工
三次では竹箸づくりを体験、石田涇源さんから説明を受けた。
【石田さんの話】「父は一日中竹細工を作り、母が売り歩いて13人の家族を支えた。それなのに何故、世間は竹細工をさげすむのか」。部落解放運動の中で謎が解けた。「竹細工への賎視観が私にもしみこんでいた。この意識が竹細工の伝統を滅ぼそうとしていた」。石田さんは竹細工に誇りを持って現在、継承と普及に取り組んでいる。
【石田さんの話】「父は一日中竹細工を作り、母が売り歩いて13人の家族を支えた。それなのに何故、世間は竹細工をさげすむのか」。部落解放運動の中で謎が解けた。「竹細工への賎視観が私にもしみこんでいた。この意識が竹細工の伝統を滅ぼそうとしていた」。石田さんは竹細工に誇りを持って現在、継承と普及に取り組んでいる。
98%の自治会で人権学習会福山市本気の取り組み
【福山市の説明】同市では校区ごとに住民学習会を実施。昨年度は市内1059自治会のうち1040自治会で実施し、2万3,838人が参加。内容は講演会、ビデオ視聴、座談会、コンサートなど、テーマは同和問題からインターネットまで。学習会を支えるのは在住市職員、所属長が学習会の案内を在住職員に渡す。各校区で身元調査お断りのステッカーや立て看板を独自に作成。また同市はユニバーサルデザインを推進し、広報誌や申請書・届書の文字大型化、手話通訳常勤職員の配置、外国籍市民向け言語多言語化、多目的トイレの設置、投票所に車いす・最も近い投票所へ投票区の見直し、緊急救急通報は聴覚障がい者・言語障がい者の場合FAXで受付けするなど、同市の本気の取り組みに参加者は鼓舞された。
障がい者雇用率16% エフピコ社の衝撃
エフピコ社(本社・福山市)は食品トレーの製造大手で回収トレーから新たなトレーを作っている(「循環型リサイクル」)。ベルトコンベアーの上を流れる回収トレーの中から再生可能なものと不可能なものを瞬時に選別しているのはすべて精神障がい者の人たち、全員正職員として採用されている。同社の障がい者雇用率は16%である。「精神障がい者や知的障がい者への偏見を恥ずかしく思った」と語る参加者もいた。
【且田久美さんの説明】「精神障がい者は定着率が高く、ほとんど退職しない。自分があてにされているのを知っているからだ。1年かかるか2年かかるかしれないが彼らを信じ、愛着を持って職業訓練すればできるようになる。障がい者は戦力だ、障がい者雇用は決して慈善活動ではない」
【且田久美さんの説明】「精神障がい者は定着率が高く、ほとんど退職しない。自分があてにされているのを知っているからだ。1年かかるか2年かかるかしれないが彼らを信じ、愛着を持って職業訓練すればできるようになる。障がい者は戦力だ、障がい者雇用は決して慈善活動ではない」