2012年7月
知らないふりも「差別」です。
「知らないふりも差別です」という啓発ポスターを香川県などが作ったことがある(写真)。 差別や人権侵害はいけないと知っているが、目の前で直面したときに知らないふりをする人が少なくない。 セクハラ被害にあっている女性の周りで男性職員がニヤニヤして見ていた事例もある。 セクハラされた悔しさ、さらに一緒に働く仲間がだれ一人助けてくれなかった悔しさ。 「上司だから止めにくかった」かもしれないが、勇気をもつて注意すれば止めることができたのでは。 被害者から見れば、見て見ぬふりをした同僚はセクハラを助長したと見えただろう。
最近、「加担」とか「助長」が問題になってきている。学校では、従来いじめを行った児童生徒が指導対象とされてきたが、最近は「傍観」(見て見ぬふり)した場合もいじめ行為と同様に許されない行為として指導している(文科省HP)。 道路交通法が改正され、飲酒運転の助長行為も禁止されている。 自分自身が人権侵害しないという姿勢から、一歩進んで傍観者にならない行動も大切ではないだろうか。