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2012年10月

衣服の異臭からいじめが

  児童虐待は保護者が子どもに暴力をふるうだけでなく、育児を怠ることなども含まれます。例えば子どもの衣服に異臭が付いていて学校でいじめを受け、不登校になった事例があります。家の中はゴミが散乱してペットの便も始末されていない、両親ともに子どもの世話ができておらず、その結果「ネグレクト」(育児放棄)に至った事例です。
 児童虐待を防止するためには次の二つのことが有効です。

見て見ぬふりをしないで

 一つは、子どもの異変に気付いた人が通報することです。法律では「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを・・・福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない」(「児童虐待の防止法」第6条)とされています。虐待かどうかの確認は不要で、間違いでも責任は問われません。なお、香川県では電話番号087-862-8861で24時間対応しています。
 
 二つ目は、親の異常に気付いた人が声かけすることです。児童虐待の大きな原因の一つは親のストレスです。それには次のような兆候があります。 ▽近所や親せきと孤立している ▽子どもが親になついていない ▽子どもとの触れ合いが乏しい ▽子どもに対して態度や言葉が否定的である ▽子どもを頻繁にたたいたりする ▽よく子どもを置いて外出する、などです。
周りが声をかけると、それをきっかけに抱え込んでいた悩みを打ち明けはじめて虐待防止につながったケースも少なくありません。 児童虐待に気付いたら見て見ぬふりをせず、声かけをしてみませんか。
特定非営利活動法人香川人権研究所
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