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今月の瓦版 (2010年8月)

福田村事件

1923年、関東大震災の混乱の中で香川の売薬行商人が殺害された。場所は千葉県東葛飾郡、利根川に面した福田(現在の野田市)の渡し場だった。なぜ香川の行商人がこんな遠い千葉の地で被害にあったのか。大震災による人心の混乱と恐怖に加え、当時の農村社会にあった排他性、職業差別や民族差別など、事件の背景には様々な差別問題が潜んでいる。
 
「 解放令 」(1871年) によって職業選択が自由となり、香川県の部落では行商に従事する家庭が多かった。 行商は香川の部落産業と言える。中でも特徴的なのが売薬行商人だった。 福田村で被害にあったのはこのような人たちだった。
様々な史料をもとに福田村事件について解説する。
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