特定非営利活動法人香川人権研究所のホームページ

　香川労働局の「推進員」（公正採用選考人権啓発推進員）研修会が2月3日～27日に高松（サンメッセ香川）と丸亀（香川部落解放・人権啓発センター）で計16回実施された。研修会は参加体験型の手法を取り入れている。

　労働局は「面接で家族に関する質問が増えている」と最近の事例を紹介し、本人の適性による選考を徹底するよう求めた。また、平成28年度には県内で外国人実習生が働く132事業所のうち73.5％で法令違反が確認されて悪質な4件が送検されたこと、三豊市で同性パートナーシップ制度がスタートしたことなど、新しい人権課題について情報提供が行われた。

推進員の役割は

①公正な採用選考システムを確立すること

②ハローワークと連携して企業内人権研修を推進すること

　1975年の「部落地名総監事件」を契機に、1977年から推進員制度が始まった。県内では50名以上の事業所に推進員を設置することになっている。

＊「部落地名総監事件」… 1975年11月、全国の部落地名一覧を掲載した図書「部落地名総監」を企業が購入して採用の際に同和関係者を排除していたことが発覚した。