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2020年2月

人権マガジン
 
高齢者など「買い物困難者」支援
綾川町で移動販売事業がスタート

買い物困難者 825万人

 農林水産省は「食料品アクセス困難人口」(買い物難民)を825万人以上と推計。
①店舗までの直線距離500m以上
②65歳以上
③自動車を利用できない
この3点がすべて当てはまる人で65歳上の25%にあたる(2015年)。今後ますます増加が予想され、自治体にとって喫緊の課題となっている。
 綾川町・同町商工会・イオン綾川店の三者は2019年6月に「買い物弱者支援事業に関する協定書」を締結、3ヶ月後に「あやがわ移動スーパーE―Wa」がスタートした。

移動販売 安否確認も

 商店と路線バスが消え、高齢者が買い物などに自家用車を運転しようとすれば「危ない」と免許返納を求められる。タクシーは便利だが年金生活の高齢者にとっては再々利用できるものではない。そこで町は「買い物弱者支援事業」(移動販売)によって過疎化の中で地域を守っている高齢者などの生活を支援することにした。地域の集会所や自治会が要望する場所にイオンが移動販売車で出かけ、生鮮食品・食料品・日用品などを販売する。高齢者に限らず誰でも利用できる。扱う商品は約500種類、価格はイオン綾川店と同一、イオンクレジットや電子マネーワオンも使えポイントも付く。同店が実施する割引サービスも同様に適用され、町の商品券も利用できる。販売員は利用者の安否確認など、町健康福祉課と連携して見守り支援サービスも行う。
注文できる商品                       
化粧品                          
住居用品(家具、インテリア、バス用品、トイレ用品など)    
家電製品                         
おもちゃ                         
その他、おせち料理やクリスマスケーキなどの予約      

町役場担当者の話

Q1 町の高齢化率は?
A1 34.5%、旧綾上町では49.6%の地区もある。
Q2 どんなことをする?
A2 ①移動販売サービス
   ②注文販売サービス
   ③見守り支援サービス
   自分で商品を選べる、人が集う、会話が広がるなど、高齢者が喜んでくれて元気になればと思う。販売員
   は高齢者の安否確認もする。
Q3 販売場所は?
A3 旧綾上町。全自治会長へのアンケート調査で自治会集会場など高齢者が集まりやすい場所と要望された。
   月曜から土曜まで、火曜日を除いて決まった場所に決まった時間に移動スーパーがやってくる。地域ごと
   に場所と時間が固定していて覚えやすい。
Q4 対象者は?
A4 基本的には買い物が困難な人だが誰でも利用できる。
Q5 地元の期待は?
A5 「助かる」など期待する声が届いている。

集会場ごとに移動販売の曜日が色分けされた地図

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