2017年9月
展示室案内
人権啓発の拠点施設
県は、「県民一人一人が人権尊重の理念についての理解を深めることができるよう、本県の人権啓発の拠点施設である香川県人権啓発展示室の利用の促進を図ります。」と利用を呼び掛けている。
(香川県人権教育・啓発に関する基本計画)
■開館時間
| 9 時~17 時(土・日・祝日は10 時~16 時。要予約(0877-58-6868)。
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■入館料
| 入館、展示解説、研修講話、駐車場、いずれも無料。
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■展示内容
| (1)展示コーナー
◆部落の暮らしと文化◆部落解放へのあゆみ◆ハンセン病問題◆しあわせづくり◆土地差別調査事件◆毎月の企画展示会(パネル展)など。 (2)体験コーナー 2016 年度から新しく高齢者疑似体験キットを導入、点字名刺づくりや身近なユニバーサルデザイン製品の体験もできる。 (3)資料コーナー ハンセン病問題を扱った松本清張『砂の器』、そのDVDと小説を新しく展示。図書貸出しやDVD視聴・貸出し、啓発用パネルも貸し出し。(いずれも無料) |
展示室を利用した研修会 参加者の声 ~参加・体験型研修による効果を実感~
さらなる利活用を希望
とても整った施設があることに驚いた。展示も充実していてこのような資料がもっと広く活用されればいいと思った。
点字で視覚障害者の体験
展示は体験型が多く、点字など自分で触ってみて見えない方々の困り感がほんの少し知れたように思う。
人権尊重の仕方や手法を学ぶ
人権の情報を伝えることだけが人権教育ではなく、人権尊重の仕方や手段を教えるのが人権教育だという言葉にハッとさせられた。
人権の取り組みは自分のため
いろいろな展示物を通して人々の歴史が分かり、生活や意識を感じることができた。他人の痛みに寄り添い、その生活の向上のために努力や工夫をすることは、その人のためだけでなく、自分の老後の生活や弱者といわれる人々の生活の向上になることが分かった。
毎年違う切り口
7月は毎年同じ特別展示(テーマが「女性の社会参加」)なので変わりばえしないかなと思ったが、昨年の色覚障害の話とは違った切り口で楽しく面白く、立て板に水が流れるように朗々と語られる解説者の講話に恐れ入った。見学者を巻き込む語り口に脱帽。
部落問題のイメージ変わった
香川では行商など被差別部落の人がどのように生計を立てていたか疑問が解けた。「被差別部落=貧しい」ではないと知り、自分で勝手に決めつけていたことに気付かされた。
【参考】参加体験型人権教育
「人権感覚を育成する基礎となる価値的・態度的側面や技能的側の資質・能力に関しては、言葉で説明して教えるというような指導方法で育てることは到底できない。例えば、自分の人権を大切にし、他の人の人権も同じように大切にする、人権を弁護したり、自分とちがう考えや行動様式に対しても寛容であったり、それを尊重するといった価値・態度や、コミュニケーション技能、批判的な思考技能などのような技能は、ことばで教えることができるものではなく、児童生徒が自らの展示室を利用した研修会 参加者の声参加・体験型研修による効果を実感経験を通してはじめて学習できるものである」
(人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]文部科学省)