今月の瓦版 (2010年9月)
高齢者は「社会のベテラン」
9月20日は「敬老の日」。65歳以上を高齢者と国連が決めたのは1956年のことで、今の日本では違和感もある。
新しい高齢者観
個人差もあるが、最近は元気な高齢者ががんばっている。例えばシルバー人材センターは登録会員に植木の手入れや宛名書き、福祉介助、駐車場管理などの仕事を提供する組織だ。センターの目的は単純労務を低賃金で引き受けるのでなく、高齢者の豊富な経験・知識・技能をいかして高齢者の社会参加を推進すること。
県内の会員は約8,500人。従来は引退者と言われたが、今は「社会のベテラン」という高齢者観が広がりつつある。写真のポスターは、高齢者は技能や経験、人脈などをもつ社会の財産だから「いかさんともったいない」と高齢者雇用を訴えている。
県内の会員は約8,500人。従来は引退者と言われたが、今は「社会のベテラン」という高齢者観が広がりつつある。写真のポスターは、高齢者は技能や経験、人脈などをもつ社会の財産だから「いかさんともったいない」と高齢者雇用を訴えている。
認知症に正しい理解を
ところで、高齢者虐待の被害者の多くは認知症をもち、介護が必要な後期高齢者の女性。実の息子などが介護ストレスから暴力をふるうケースが多い。 例えば食事を食べていても「まだ食べていない」などと言い張る時には不自然な言動を受け入れてみるなど、認知症を正しく理解して相手の立場に立つことが虐待防止につながる。