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第4回  松本清張と『砂の器』

 

松本清張の人気作品の一つに『砂の器』があります。

 人気ピアニストの男性は政治家の娘との縁談がまとまりつつあるとき、男性の過去を知る元警察官に出会い、田町のバーで懐かしい故郷の方言で話しこみます。その後元警察官は操車場で遺体で発見されます。
「ズーズー弁で話していた客」との店の従業員の証言から犯人捜査が始まりますが、事件は意外な展開を見せます。ズーズー弁は東北地方だけでなく中国地方の島根の一部でも使われていたのです。
松本清張のトリックは見事です。

  ところでこの小説が1973年に映画化されたとき、問題が起きました。映画の終わりに、ハンセン病の親子が石を投げられて各地を転々と放浪する悲惨な場面が挿入されました。小説ではハンセン病のことは抑制的に扱われていましたが、映画ではハンセン病へのマイナスのイメージを印象付ける場面が加えられました。
 
  これに対して全国のハンセン病関係者は「差別を助長する」と抗議し、映画の最後に字幕を入れることになりました。

 (字幕)----------------------------
 ハンセン病は、医学の進歩により特効薬もあり、現在では完全に回復し、社会復帰が続いている。それを拒むものは、まだまだ根強く残っている非科学的な偏見と差別のみであり、戦前に発病した主人公のような患者は日本中どこにもいない―――

 


映画『砂の器』のポスター
( 映画『砂の器』のポスター)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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